地域とは

Iターンだとか地域づくりという言葉が一種のブームになりつつあることに、なんだか違和感を感じる今日この頃。

これまでの暮らしに疑問を感じ、自身にとっての本質を求めていった結果としての地方移住が増えたのは納得なのだが、ブームとなると、何となく乗っかる人が増える、というのはよくあること。

好きだったバンドがメジャーデビューして方向性が変わってしまう、アレのようなものでしょうか。

さて。
このブームの影響か、実践者として取材を受けることがありますが、よく聞かれるのがこの質問。

「いつまで隠岐の島に居るつもりなんですか?」

「??え??ずっと居ますよ?」

と言うと、珍しいと驚かれる。つまり、一般的には、そういうことなのだ。
“自分探し”、“ステップアップ”…イシキタカイナァ。
Iターンの人っていうのは、「自分のため」が中心な人が多いんだと思う。

そりゃそうよね、故郷にUターンするのと想いが異なるのは当然だ。そうなんだけど…

その地域にいる人々は、そこに代々ずっと住んできていて、これからも住んでいくんだということを、まず忘れてはいけない。

これは勿論当然の基本の基本ですよね。

ではそこにやってくるヨソモノのみなさん。

地域づくりをしたい、地域おこしをしたい、地域に入るにはどうしたら?と口々に言いますが、

この”チイキ”って一体何なのでしょうか?

先日、目が合うとニコニコスマイルを振りまいてくれる、とっってもかわゆい赤ちゃんを連れてきて遊びに来てくれたママさんと、隠岐のあれこれについて語りました。

彼女の住む、高台からそれは美しい東海岸を臨むことができるその地域では、あるお家のお庭にテーブルと椅子を並べ、近所のおばあちゃんたちがそこに食べ物を持ち寄ったりして集まっているそう。
畑仕事の合間に、家事の合間に、おしゃべりを楽しみながら…新作のお菓子なんかも披露しあったりするのかな〜?

  
誰が言い出したわけでもなく、自然と人が集まる場所が生まれる、それによって、その場所に住むことの魅力が増す…

地元のおばあちゃんによるそれは、意識していないだろうけれど、その土地を愛して長年住んできたからこそできあがった、まさに理想の地域づくりなのでは、と羨ましさをおぼえつつ。

その地域に入るならば、まずその土地の人々を尊敬し尊重する。
そして、自分なりの楽しみ方を見つけて、まずは自分がその土地を精一杯楽しむことから始める。

私の場合、移住するつもりも全く無いところからのスタートだったのですが、地域に入るに当たって、無意識にこのステップを踏んでいたのは良かったかな、と思います。

島の魅力や楽しみ方を教えてくれるのはモチロン地元の方々でした。
コアな遊び方は、代々そこに住み続ける彼らだからこそ…小さな頃から、あたりまえに、正に英才教育。羨ましい。

地域を愛する地元民のパワーがなければ、その土地が元気になるはずもなく。
必要なのは、その隠れたパワーを引っ張り出す存在なのかもしれない。

みんな、きっと何かやりたくてウズウズだったりモヤモヤだったりしているけれど、先頭切って何かを始める余裕や自信やアイデアが無いだけなんだと思う。

佃屋のある中村地区は、港とは真逆の北端にある小さなむらだけど、美味しい食堂があって、元気な商店があって、お年寄りから若い人まで色んな人々が頑張っている。

やはり、ここにはその力を引っ張り出すきっかけになったキーパーソンが居るようだ。

自分の名誉や功績としてではなく、ただ地域のために、ひたむきに…かっこいいなぁ。  

うん、まとめると、これだ。

地元民のパワーを表に引っ張り出すきっかけになる。

これなら、Iターンの人にもできる真摯な地域貢献かもしれない。(地域おこし協力隊に求められるのも、こういうことなんだろうなぁ)

  

ちなみに…結婚や転勤でのIターンというのは全く別物かと思いますが、そんな方々にも地域を楽しんでもらえるしくみがあるって素敵ですよね。
そんなスポットとして、間違いなく上がって来る場所が、京見屋分店さん。

器屋さんのはずなのに、テーブルを囲んでコーヒーを飲みながら語り合うおきゃくさん?たちで賑わう店内は、地元民も移住者も転勤族も旅人も繋ぐ聖地になりつつあります。

>> 佃屋ブログよりも読んでほしい、分店さんブログはこちら
 私自身も、この場所でいくつの出逢いをいただいたか数知れず(ちなみに旦那さんと正式に出逢ったのもこの場所です、ご縁を求めるみなさん、出雲大社よりも京見屋分店さんにカム!笑)。

隠岐の島を、人を、愛しているんだな〜という想いがそこかしこから伝わってくる場所です。

 

ちなみに、このブンテンさんからほど近い某自転車やさん(下写真参照)は転勤族の憩いの場になっており、この場所に出逢えるかどうかで隠岐の島勤務の3年間が180°変わること間違いなし!だとか…ww

先日のチャリンコ屋さんでの宴。ある若い転勤で島に来た1人が言っていたこと。

「隠岐に配属になったら、やることがないから一人でも楽しめるように自転車を買って持っていったら、宿舎の廊下にはロードやらクロスバイクがズラリ…どういうことだ?!と思いました」

 ▼イカを炙る店主。こういうこと、ですよねw 

お隣の海士町のあまマーレさんの活動もとっても魅力的!まるごと真似っこして隠岐の島町でもやってほしいくらーい!
>> あまマーレの取り組みはこちら

隠岐の島町でも子育サークルが発足したそうな。楽しそうだな〜

ちなみに私は、地域に対して何かをしてくれようなんて大それたことはあまり考えていない。
隠岐の島にはお世話になってばかりで頭が上がらないので、せめて悪いことだけはしないようには心がけているが…

さて、久々に隠岐の島に帰るフェリーのなかで長々と綴ってみましたが…自分への戒めみたいになってしまったブログはこのあたりで締めくくらせていただきます!

お後がよろしいやうで、すってけてん。


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