誕生日プレゼントに、タコ釣り針をいただきました!
ので、早速武良の海水浴場へ、タコ釣りに。
糸を垂らしながら、防波堤を歩いていると、謎の物体を発見。
ウツボのような模様をした、特大ナメクジのような謎の物体…
釣り糸に絡めて引き揚げたものの、
とても気持ちが悪い。
紫の血のようなものがでている…
うにょうにょ動いている…
あまりの気持ち悪さにしばし観察をすることに。
もしかしてこいつ、アメフラシじゃないか?と思い、ネット検索すると当たり。
そういえば、隠岐ではこいつをベコと呼び、食するということを聞いたことがある。
…これは…やるしかないのか (; ・`д・´)…ゴクリ…(`・д´・ ;)
ということでヘルプを求めたところ、とあるお師匠様が調理法を教えてくださいました。
まず、背中の水を出している部分をひきやぶり、内蔵を取るところからはじまるそうな。
うん、早速ハードルが高すぎる。
このエイリアンの如く現れた謎の軟体動物に素手で触れるどころか、そのブヨブヨとしたなんとも言えぬ感触と肉厚感を併せ持った皮膚を突き破り、
紫の血のやうなものを吹き出すソレの内の臓物を、取り出せ、と。
やってやりましたよ、
ひとりでヒィヒィ言いながら。
やりきったときはね、もう悟りを拓いたような、しばらく何も怖いものは無いぞ、というような。
内蔵は宇宙でした。
この赤い部分、昔貝だったころの殻の名残なんだそう。
じっくり観察すると、だんだん芸術的に見えてくるんだもの、不思議よね。
そして、佃屋に持ち込み、まだガスが通っていないので、電気ケトルで加熱。
茹でるのですが、本体から水分が大量に出てくるので、水なしでおっけいとのこと。
10分ほど熱を加えると、あらかわいい手のひらサイズに。
ちなみに当初は1リットルペットボトルを超えるくらいの大きさでした。
葉山椒と、甘めの酢味噌で味付け、とのことで、庭で葉山椒を摘み、酢味噌を作って、ベコを刻む…
うん、ここまで完璧に作り上げたものの、
ベコを裁断した時点で食欲MIN。
お友達のお絵描き刈り上げ少女かずぴよちゃんのお家にもっていって、一緒に食べてもらうことに。
大喜びで何の抵抗もなく食する彼女に勇気をもらい、私も一口。
…美味しい。
酢味噌と葉山椒の仕事ぶり。
そしてベコに微かに残る磯の香りと、
なんといってもこのフッカフカの食感!
お い し い!
いやぁあのとき勇気を出して本当によかった。
とベコを頬張る。
と、ここまでは良かったのです。
そして、事件は起こります。
この日、夜からある集まりの打ち合わせがあり、会議に参加している最中。
突如、風邪のひきはじめのごとくボンヤリして喉の調子が悪くなり、鼻水も出てきた…
よりによって自分のプレゼンの最中に症状はMAXに、は、ハナミズがきになる。
そしてそのあと、鏡で顔をみると、
ひ、左目が、めちゃ腫れているではないですか。
あまりの変わり果てた顔に驚愕しつつも、まぁ寝たら治るだろうの精神で帰宅、就寝。
翌朝、某OPホテルの支配人Rさんに、
おまえ顔パンパンだぞ、といわれる。
し、失礼な。確かに、左目は腫れていますが、その他はデフォルトです。
朝の眠そうな顔です。
隠岐の島に来て美味しいもの食べ過ぎて丸くなった、平和な顔面です。
それにしても、本当、左目がモノモライ状態。
そう、わたくし、100人に1人ほどの確率で現れるといわれる、ベコアレルギーの持ち主だったのです。
隠岐の人に聞きましたが、みなさん今までそんなの見たことない、とのこと。
ちなみに、R氏曰く、7年前に出会ったベコアレルギーのお客様は、3回隠岐に来て、3回ともベコを食べて顔を腫らして帰っていったそうです。
アレルギーをも省みず食欲をそそるベコはこれからがシーズンだそう。
冷凍保存もできるスグレモノなので、これから見つけ次第捕獲、保存しておきます。
隠岐の珍名物を食したい方、ぜひご一報ください!