隠岐・島後の3大祭りのひとつである、「御霊会風流」が、6月5日に開催されました。
これは、県の無形民俗文化財に指定されている神事で、
玉若酢命神社を中心におこなわれます。
なんといってもこのみどころは、8地区から集まった神馬が、
神社の参道を一気に駆け上がる「馬入れ神事」。
この迫力は一件の価値あり、です。
この前日、御霊会の予備知識を仕入れていたところ、
御霊会に興味深々になり、より深く知りたい!と考えた結果、
「御霊会を尾行しよう!」ということになり、
当日5時置きで、「大久」という地区へ向かうことに。
この「大久」では、「龍ヶ滝」という岸壁からやってきた玉若酢命神社の神様を、一番初めにお迎えし、総社まで連れていくという、正に始まりの場所なのです。
一番初めの地区となる大久支度する時間があまりないので、
衣装はシンプルな白装束。
下西に近づくにつれて、支度にかける時間がとれるので、装備がゴージャスになっていくのだとか。
一行はまず海で身を清めます。
この清めも、「裸で海に入る」など、様々な方法が地区によってありますが、
大久では時間が無いため、海に入った証として海藻をとってきて、神社に納めるのだそう。
そして、旧道である山道を越えて、下西の玉若酢命神社へ向かいます。
園児たちの「お馬さんがんばって!」に和み、
そして飯田馬の御一行様は、雄々しくて、かっこよかった・・・
こちらは西郷馬。
個人的に馴染みあるスポットたちに、お馬さんが立ち寄る光景は壮観でした。
そして、坂の上の高台に設置した桟敷で、総社のお偉様方が、
まわりのおっつぁんたちにヤジを飛ばされまくるりながら、
各地区の人々にアゴのお吸い物(まずいらしい)と、
お神酒(やたらたくさん)を振る舞います。
このお神酒、周りで見ていた人々にもまわされ、
私のところにもやって来たのですが、どこぞのおっつぁんらと間接で口づけをし、
アゴの魚の身のカスの浮いたお神酒を飲むというのは、
それはそれで勇気の要るもので、これぞ風流でありました・・・笑
その後ごにょごにょとちょっとした問答?をおこなったあと、「さて行くか」となると、
ようやく馬入れ神事に移る、というわけなのです。
(数年前、なかなか「さて行くか」とならずにかなりの時間を要したという事例もあるとか)
さて、肝心のみどころ「馬入れ神事」のとき、それはもうどしゃぶりの天候でした。
・・・ので、写真がございません。
いやぁ、しかし凄い迫力でしたよ・・・ケガ人も出たそうで、まぁろりゃ出るだろう、といった勢いでしたもの。
というわけで、今年のものではありませんが、
この御霊会を紹介する、おすすめのブログがあるので、迫力の写真はこちらをご覧ください。
▼隠岐での日々
http://pkrmajic.blog137.fc2.com/blog-date-20130605.html>
こういった昔からの伝統文化が残っているところも隠岐の大きな魅力のひとつ。
島外から、これを見に来るだけでも価値アリのお祭りです。
来年はどんな楽しみ方をしようかな・・・