小学生の頃。
スポーツを習い事として始めてから、私には「憧れの先輩」ができるようになりました。
※予め注意しておきますが、登場するのは全員女性です
初めての憧れの人は、同じ陸上クラブにいた、2つ年上のT先輩。当時私は背が低くて、同じく背が低いけれどめちゃくちゃ脚の速い彼女に憧れて、いつも目で追いかけていました。
中学の頃の憧れの先輩といえば、同じバスケ部だった、これまた2つ歳上のT先輩(同じく名字の頭文字がTなんですけど別の人です)。
色白でスラッと背が高い美人さんで、スリーポイントを決めるその姿を憧れの眼差しで眺めていました。
そして、最後に登場する憧れの方…
1つ年上の先輩で、何の因縁か、これまた頭文字がT先輩(ややこしすぎますが、全員別の人物です)。
小学生で始めたミニバスのポジションが同じで、何故なのか彼女は私を、とっても可愛がってくれました。
T先輩はとってもオシャレで、ませていて、カッコ良くて、そんな姿に私は夢中でした。
真似してオーバーオールを着てみたり、「同い年の男子は幼い」なんて話をされて「へぇぇ!」と思ったり、今も想い出すことができる彼女のすがたが、私の中にたくさんあります。
中学を卒業してからは繋がりがまったく無かったのだけれど、数年前偶然にSNSで再会。
海外に滞在したり、地元から離れた地での彼女の暮らしぶりを見て、T先輩と自分が似たような感性を持っていることに喜びを覚えました。
手作りキムチをいただいたり、ハーブティーを調合してもらったり、手紙でもやりとりを何度かさせてもらって、「いつか逢えるといいね」なんて言ってもらって、嬉しいけれど実際逢ったらめちゃくちゃ緊張するなー、なんて思っていたのに…。
バスケの想い出、いろいろ話したかったな。
繋がりがなかった何年間、どんな体験をしていたのか聞きたかったな。
母になった同士、子育ての悩みとか相談したかったな。
私の中にだけでもこんなに印象を残してくれている彼女の存在は、いつまでもたくさんの人々の中に生きているんだと思います。
先輩と出逢えて本当に良かったです、久々のお母さんと、はじめましての赤ちゃんにも必ず逢いに行って、あなたのことをお話ししますね。
ご冥福を、お祈りしております。