先日訪れてくださったお客さん。
自営業をされているとのことで、自営業トークでもりあがる。
沖縄、ベトナム、国内外各地で仕事と旅を織り交ぜながら生きるというその方、出てくる話が面白すぎて、尽きない。
世界にはまだまだ面白い人がたくさんいるんだなぁとしみじみ感じました。
そんなお客さんとの会話のなかで。
その方は、お父さんも別の事業だけれど自営業をしていたそうで、
「家業は継がなくてもいいけど、自営業はした方がいい」と言われて育ったそうです。
子供たちというのは、親の知っている世界を教えられて育っていきます。
「大学に行かなければいけないと漠然と思っていた」そんな人ってとても多いのではないでしょうか。
けれども、昭和~平成での生活の変化を振り返ってみてみると、親世代が生きてきた「当たり前」なんて、
非常に不確実なもので根拠のないことばかりじゃないか、と感じるのです。
ならば私が子供にできることは、なるべく広い世界を見せて、世の中にはそれ以上に知らないことがたくさんあるんだ、ということを知ってもらい、それに興味を持たせてあげることなんじゃないかな、と。
親以外の大人とたくさん触れ合える=いろいろな価値観や生き方を見せることができる。
これがこれからの我が子の人生に良い効果を与えることができるんじゃないかな、そんな風に思っています。
そしてそのように考えると、なんと良い仕事をしているんだろう、と思います。
各地・各国から面白い生き方をしている旅人がたくさん来てくれるし、近所には隠岐というフィールドで古くから生きてきている人々もいる。
それぞれが、色んな生き方をしている。親の生き方はあくまでそのなかのひとつ。
人生の師匠にたくさん出逢って、触発されて、より充実した生活ができますように。
タローも、そして私も。
そんな風に考えさせられた春のイチニチでした。