産休中の佃屋ですが、思い出話や日常のちょっとしたことなんかを交えながら、ボチボチ更新をしていきたいと思います。
話題がズレることもあるかと思いますが、どうか佃屋のこと、忘れないでください^^;笑
さて。
8月、まだ私のお腹の中に赤ちゃんがいた頃のおはなし。
キッチンで、ヘルパー鈴ちゃんに「妊婦のお腹ってこんななんだよー」とペロンとナマ腹を見せていたとき、
滞在中だったスイス人のベンジー(男性・20代前半)が偶然やって来たのです。
そして、私のお腹を見てひとこと。
「Beautiful」
妊婦のナマ腹に偶然出くわした20代ちょっとの青年による咄嗟の一言!
この感性、日本人にはなかなか無いですよね。
鈴ちゃんとふたりで、ただでさえイケメンな彼のこの言葉に、衝撃と感動を受けました。
先日もふとした会話で出てきましたが、西洋では、絵画に裸婦が描かれていたり(美術館の存在も身近)、彫刻ではたくましい男性の裸体像がポーンと公園に置かれていたり、人間の身体というものはひとつのアートの対象とされていますよね。
(果ては、そのへんの公園でトップレスの女性が日光浴を楽しんでいたり・・・日本ではお目にかかれない光景ですが、そもそもの感覚が異なるのでしょう。)
変わって日本ではこんなお話しが。
ヨーロッパで感銘を受けたというとある方が島根のある場所に、裸体像を公園に寄付したところ、近隣の方々から苦情が入った(しかも新聞にも掲載されて問題になった)という事例もあるそうな。
ハダカへの感覚に限って言えば、日本の奥ゆかしさ、というものも大切だと思うのでともかくとして、
アートや音楽、演劇などといった芸術文化に関していうと、それらがより身近にあるヨーロッパには随分遅れを取っているのが現状ですよね。
本土のおはなしになりますが、島根の八雲町というところに、『森の劇場 しいの実シアター』という、108席しかない日本で一番小さな劇場があります。
先日ご縁あってこちらの劇場にお伺い&ゲネプロを鑑賞させていただきました。
芸術感覚というのは5歳までに形成される、という考え方があるそうで、このしいの実シアターを運営する劇団あしぶえでは、0歳から楽しめる演劇なんていうものにも取り組んでおられるのだとか。
音楽のライブやスポーツ観戦なんかもそうだと思うのですが、生の演劇に触れて育まれる感性というのは、テレビを観るそれとは全く違っていて、非常に印象強く残るものであり、大袈裟に言えば人生を変えるくらいの影響を与える力があるのではないでしょうか。
子どもだからこそ、感性の毛穴をめいっぱい開いて芸術を鑑賞することができるのではないかと思うと、なんだか羨ましくなりました。
芸術を楽しむ感覚があれば、人生はより豊かになるはず。
子育て支援が充実していくことも嬉しいですが、子どもに芸術がより身近になる取り組みが盛んである地域、というのも魅力的だなぁと思いつつ。