貸し切りのお客様との調理体験を終えて、しごおわ!
徒歩で中村海水浴場へ向かう。
途中の川沿いで、お世話になっている近所のおばあさんと、その息子さんに出逢った。
二人でニコニコと楽しそうに、水門の上に座って話している。
何をしているのかと問うと、「家の中よりここのほうが涼しいんだ」という。
確かに、日が落ち始めた中村の屋外は、とても涼しい。
山を背景に、川と海。この空気はかなりの気持ちよさだ。
あたりを散策すると、同じように夕涼みをしている住民を何人か見かけた。
さて。私はお目当ての生ビールを目指して、「さざえ村」へ。
やはり、この季節は19時をまわるこの時間も営業している。
店内には、近所のおじさんらがオリンピックを見ながら楽しそうにイッパイやっている。
ビールを購入して、外へ出る。
夕焼けに照らされた山肌、ツバメの群れ、時折飛び跳ねる魚。
サイコーの景色、たまらない時間だ。
店内のおじさんたちの、
「あの子はだれだ、佃屋だ、名前はなんだ、さきちゃんだ」
というやりとりをBGMに一人飲みを楽しむ。
すると、おじさんたちが、ビールのおかわりと、おつまみ「アゴ(トビウオのお刺身)」をサービスしてくれた。
(一緒に飲もう、スナックへ行こうというお誘いはお断りしてしまってすみません!)
ここから、「中村カオス」な風景が始まる。
海には、インドの沐浴ばりに一人で浮いたり潜ったりを繰り返す、真っ黒に日焼けした一人のおじいさん。
砂浜には、ウォーキングなのか、ひたすらビーチを裸足で往復する奥様。
奥の広い駐車スペースには、大きな声で歌を唄っている人(気持ちよさそう)。
すべで地元の方々である。
私はこの地域に「永住したいな」と8年めにして思ったのであった。