今年の暑さは長引きますね。
そう、3年前もずっとずっと暑さが続いて、「冬」になる直前まで、半袖を着ていた記憶・・・。
隠岐の島に初めてやってきて、勤めていた時の「デキる系」のキレイめファッションを脱ぎ捨てて、ゆるぅい古着のTシャツを着て西郷をふらふらと散策するだけで、本来の心が蘇ったような心地良さを感じていたあの日々を、ふと思い出したのです。
短期のつもりで勤めていた住み込みバイトのホテルは、最上階がガラス張りになっていて、宿泊者はここで朝食と夕食をとります。
給仕のお仕事をしていたので、毎朝毎晩、ここから絶景の朝日と夕日を臨むことができました。
そこで、地元のパートの方が教えてくれたこと。
「海の色は時間と日によって毎日違う。冬になると海はだんだん黒くなっていって、島には寂しい雰囲気が漂うんだよ。」
自然と共に生きている島の人々の暮らしに、都会暮らしではこれまで目を向けていなかった、けれど本当は自分にとってしっくりくる感触を感じ始めました。
早朝にお豆腐を買いに行ったり、夕方に釣りをしたり。島のことをもっともっと知りたくなっていって。
80も過ぎるであろうおじいちゃんが営む自転車屋さんでスクラップになっていた自転車を見つけて、直してもらってからは、行動範囲がグンと広がって、時間ができれば島内を散策していました。
隠岐の島の何気ない日常の景色は、私にとっては全てが新鮮で、毎日毎日ワクワクしながらそこいら中をウロウロ。
今でも隠岐の島の日常は毎日わたしを楽しませてくれているけでど、あの日々ほどワクワクしていた時期は、人生に於いてもそう無かったかもしれないなぁ。
▼ハンモックをかけて昼寝をしたり
▼台風の夜に避難している船を見に行ったり
そして、この島にもう少し居よう、から、ゲストハウス始めてみよう、と思い立ち、動き出してからいろいろな人とつながり始めて・・・
▼とりあえず魚をおろせるようにならないと、と思い立ってから初めての実験台がなんと大きなマルゴ、というw
▼山の上での出逢いが、もう二度とやるまいと心に誓っていた前職のwebのお仕事に繋がったり
▼福岡に戻るつもりだったので置いてきたチャリンコを回収しがてら、九州ゲストハウス巡り自転車旅をしたり
あれよあれよという間に佃屋という物件に出逢い、半年後にはオープンして、翌年には結婚もして、すっかりこの生活に馴染んで、ヘルパーさんまで来てくれるようになって、そしてついに出産までして・・・・
「隠岐に行こう」という一つの決断で、ここまで人生が大きく動くとは、感慨深すぎです。
ずっとずっと忘れたくない、3年前初めて隠岐に出逢ったときの感覚を、想い出しながら・・・・
隠岐にまだ来たことが無い方へ。
最初に訪れたその際は、ぜひ、またとない初めての感覚を噛みしめながら、あなた自身の隠岐の魅力を、めいっぱい楽しんでもらえたら良いな、と思います。
【おまけのエピソード】
▼ちなみに前途したチャリンコは一度盗難に遭い、数か月後に奇跡の再会を果たしたのです
▼茶輪拠屋さんでキレイにしてもらって。
▼3年前。隠岐に来てから自分でも驚くほど顔が変わったと思う(肥えたのもありますけど)